化粧箱の用語辞典

あ行
アウトライン化 デザインデータを入稿頂く際に、文字を図形とする事。
図形にすることで入稿先が所有してないフォント(文字)も印刷することが出来る。
アウトラインが掛かっていない場合、入稿時に文字化けが発生する。
網点 カラー印刷や色のグラデーションを表現を行う際の最小構成要素。
点描画の点の事。
Adobe Illustrator 印刷物のデザインを作る際に使用されるソフトウエア。 ファイル名の末尾が「.ai」となる。
データ入稿時はイラストレータで作られたデータが必要。
その他データで入稿の場合はイラストレータにて作成し直す作業が発生する。
色数 色数とは印刷に使う色の数(版の数)です。
青(シアン)と赤(マゼンタ)の場合はカラー2色、CMYKの場合はカラー4色(フルカラー)と言います。
裏白 化粧箱に使用するボール紙で、表側白い状態・裏側は鼠色の紙。
裏白には再生紙含有の紙とヴァージンパルプ紙の2種類がある。
裏ネズ 化粧箱に使用するボール紙で、表側白い状態・裏側は鼠色の紙。
コストは一番安い。
色校正 印刷前に色が正しいかどうかを確認する作業。
「簡易色校正」と「本紙・本機色校正」の2種があります。
オフセット印刷 紙と版が直接触れない印刷方式。
非常に細かい印刷が出来るため、写真や滑らかなグラデーションを表現する際に使用。
か行
紙目 紙の製造段階でできる流れ目のこと。罫線と紙目が直角でないと罫割れが生じた箱の側面が膨れて見栄えが悪くなってしまう。
カラー印刷 C・M・Y・Kの4色を使い点描することで、フルカラーの印刷を行う事。
パステルカラー・蛍光色等の印刷はできない。
簡易色校正 印刷機に色を近づけた「インクジェットプリンタ出力」による色校正。
実際の機械・紙とは異なるので、色の誤差は有り。
木型 四角形の紙に印刷したものを箱の展開図の形に切り抜く(打ち抜く)際に使用する型。 木の台座に刃をはめ込んで作成するため「木型」と呼ぶ。
擬似エンボス加工 金型を押しつけて紙に凹凸を付けるエンボスではなく、「印刷加工」にて表面に凹凸を付ける加工。クリアニスを使用して行う加工なので、光を乱反射させるエンボスになる。
罫線 ダンボール板を箱などの立体的な形状に組み立てる際に綺麗に折り曲がるように、対象の位置に加工する段を潰した線、折線のこと。折罫(おりけい)とも呼ぶ。
校正 デザイン・レイアウト・記載内容の間違いが無いかを確認する作業。
合紙 合紙とは異なる素材(紙やスチレン等)を貼り合わせた紙のことを示します。用途に合わせて素材を組み合わせる事によってお好みの強度・重さ・印刷の仕上がりを選択できます。
コートボール紙 紙箱・化粧箱で使われる一番一般的な紙。 再生紙含有の紙で、裏ネズと裏白がある。
さ行
サックマシーン トムソン機によって入れられた折り罫に沿って箱を折り、パッケージの「のりしろ」に糊をつけて貼り合わせる事ができる。
製造の最終工程で使用され紙器作りには欠かせない機械。
Jpeg もっとも一般的な画像データの形式。
印刷物のデザインに使用する際は300dpi~400dpiの解像度が必要。
JANコード 共通商品コード用バーコード・シンボルのJIS規格の総称。
水性ニス 黄変しにくく、経時変化による印刷物の色調変化を抑えたり、こすれを防止する事が可能。
また、後工程へ回す際に、水性ニス加工を施してインクが他の紙に裏写りをするのを防ぐために加工をすることもある。
製版 製版とは、印刷をする際に必要な版を作る作業のこと。
作成された版にインキを付着させて白板紙に印刷します。
た行
耐水プレスコート 表面に光沢を持たせると共に、耐水性も付加する加工。
坪量 紙の重量を表示するとき、1平方メートルたりの紙1枚の重さをグラムで表したもの。 坪量の少ない紙は軽く(薄紙)、坪量の多い紙は重い紙(厚紙)で呼ばれている。
DICカラー インキメーカーのDICグラフィックスが販売している色のチップの事。
印刷の色指定の際に使用する。
dpi 画像の解像度の単位。ドット・パー・インチの略。
1インチの間に何個のドット(点)があるかの数値。
300dpi以下の画像では粗い印刷になる。
データ入稿 印刷のデザイン原稿をIllustratorのaiデータで入稿いただくこと。
aiデータ以外のデータ(Word・Power Point等)の場合は、弊社でaiデータに作り直すため、別途費用が発生します。
特色印刷 カラー印刷と違い、最初から指定色のインキを作り印刷する方式。 コーポレートカラーの指定色がある場合・広範囲にベタ印刷がある場合に使用することが多い。
トムソン加工 四角形の紙に印刷したものを、箱の展開図の形に打ち抜く加工。 木の台座に刃と折罫を付けた「木型」を使用する。
貼合 紙を貼り合わせることを貼合(合紙)といい、重量物を入れる箱を制作する際に使用される素材。
ダンボールの表層に、印刷・表面加工したコート紙やカード紙を合紙して、表面が茶色い一般的なダンボール箱より綺麗に仕上げることができる。
な行
ニス加工 印刷後に透明のニスを塗布し、光沢と耐摩製(こすれに対する強さ)を持たせる加工。
ニス窓空け加工 製造ロットや賞味・消費期限を印字する際に、ニスの上からだと印字ができない場合に一部だけニス加工されていない部分を作る加工。 ニスは全面塗布が基本なので、窓無にくらべるとコストはUPする。
は行
箔押し 印刷の特殊加工の一つ。
薄い金属箔のフィルムを箔版(銅版、真鍮版、マグネシウム版、亜鉛版)に熱を加えながら押しつけて加工すること。
パール紙 表面にパール(真珠)のような表面加工を施した紙。
主に化粧品関係のラベルで使用される事が多い。
印刷を行うときに使用するもの。
版にインキを付けて、それを紙に転写する。
大別すると、凸版、凹版、平版、孔版の4つに分かれる。
版下 製版作業前の原稿
フィルムコート加工 箱の表面に透明のPP(ポリプロピレン)フイルムを貼る加工。 強度を持たせる・光沢を持たせる際に使用。
フルート 「フルート(厚み)」とは、ダンボールの波型部を構成する段の高さ(厚み)のことで、色々な種類があります。 シングルのAフルート(5㎜)、Bフルート(3㎜)、Wフルート(8㎜)や、Cフルート(4㎜)、Eフルート(1,1㎜)、等があります。
プレスコート加工 印刷後にプレス液を塗布し、さらに熱と圧力でプレス液を平滑にすることで 表面に鏡光沢を持たせる加工。 耐水性のある耐水プレスコートもある。
フォント コンピュータでデザインし印刷する際に使用する書体の事。
特殊なフォントはコンピュータ毎に購入する必要があるので、自らのコンピュータに入っていても印刷会社のコンピュータには入っていない場合もある。
入稿の際はアウトライン化(図形化)を行う事で同じ書体で印刷する事が出来る。
本紙・本機色校正 本番の印刷と全く同じ条件(機械・紙)にて行う色校正。
印刷の色を確実に確認したい場合に使用。実費で費用のご請求あり。
ま行
マットニス加工 印刷後にマットニスを塗布することで、光沢を抑える加工。
高級感を持たせる際に使用される事が多い。
マットフィルム加工 箱の表面にマット調の半透明PP(ポリプロピレン)フイルムを貼る加工。 強度を持たせる・光沢を落とす際に使用。
や行
UV印刷 UV(紫外線)を照射することで硬化するインキを使用する印刷方法。 インキ面の強度があるため、ニス無しでも加工可能。
UVクリアニス加工 UV(紫外線)を照射する事で硬化する「ニス」を塗布する加工。 鏡光沢と表面の耐摩性を持たせることが出来る。